最近の話

  2003年10月26日   「近眼」
 私はとても目が悪くて、眼鏡外すとほとんどグダグダの世界が眼前に広がるのです。


 そんなある日、朝、目が覚めて壁沿いを眺めていました(なぜか分かりませんが私は壁に沿って寝ることが多いみたいです。朝起きてみると壁にへばりついてることがしばしば。なんでだろう?)。こう、頬を壁際にくっつけて天井を見上げる感じです。

 何気なく壁を見ていたのですが、そこに小さな穴みたいなのが見えたのですよ。自分の顔から10cmほど上に離れた位置に。で、その穴と自分の目(もちろん起きたてなので裸眼)の焦点がピタッと合ったんです。


 「キャーなんだこの幻想的なショットは!!!、普段の魚の撮影でもこんなショットは見たことないぞ
(それは腕がないだけ)!」



と幾分勘当しました。言うなれば自分の目を駆使した超マクロ撮影みたいなもんです。近眼ですから遠くのものはぼやけているし、かといって近過ぎるものは、それはそれでぼやけます。ちょうど10cm近辺だけ焦点が合うのです。

 こいつは楽しい、とちょっと眼鏡を外して色々とウォッチすることにしました。被写体だけをみるのではなく、その被写体を含めた背景全体を見ることがコツです。

 床に顔をつけて、スリッパを被写体に、壁に顔をつけてスイッチを被写体に、デスクに顔をつけて爪切りを被写体に、ベランダに出て物干し竿に顔をつけて洗濯バサミを被写体に。。。気付けば傍から見れば単なる変人です(やってる本人は結構楽しい)。床に顔をつけてスリッパを眺めながら恍惚の表情をしている26歳・・・・・あ〜他人に見られなくてよかった♪


 それはさておき、自分の被写体深度が一体どれくらいあるのかを、テーブルの上に爪楊枝と物差しを並べてみる実験をしてみました(暇人とか言わない!)。楊枝の先端がぶれずにハッキリと見えるのが13〜28cm位でしたね。ただ、それでも目を楊枝の先端にググーっと凝視をすると30cmオーバーでも見えることが判明。32cmくらいまでは見えました。でも凝視した後は、恐ろしいほど目の奥というか目ん玉の後ろ側に痛みが!寄り目をしたときのあの痛さです。

 でもこの訓練(凝視)やってると目がよくなるような気がしてなりません。だって、やるたびに距離が伸びてる。いまじゃ35cm位まで見えます。もしかしたらダテ眼鏡になる日も近いかも。やったー高い眼鏡買わなくてすむー!(あまり眼鏡を外すという発想はない…)


 この訓練ちょっとがんばってみようかと思う今日この頃。ここまで考えてふと気付いた。血は争えないのだろうか。。。

         
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