今月の名言
「小にしては一身を守り、
大にしては天下国家を守るべきが刀の使命」
BY 正宗
2002年04月 |
天下の刀鍛冶正宗が後継を選ぶ時に、弟子の村正に言った言葉です。
正宗の跡を継ぐとき三人の弟子が選ばれました。正近、貞宗、もう一人は村正でした。この三人を比べてみると、刀を作ることに関しての技術・天分の才といったものは村正のほうが優れていました。しかし村正の刀は「どれだけ切れ味がよいか」ということのみを追求したものであり、本当の刀の使命がわかっていなかったため、後継は結局貞宗となりました。
つまり、この名言から考えさせられたのは、物事を行うときその本質というものを考えなければならないということでした。日常の生活の中で流されつづけると物事を近視眼的にしか見ることができなくなり、つい本質的なことを見落としがちです。
表面的なことを追いすぎて、その物事の機能以外の面、何が大事なことかという使命であり義務であり理念といったものを忘れないようにしなければ、自分の今活動していることの意義が半分以下に薄れてしまうと思います。
特に自分のかかわっている仕事や、他人に影響を与える行動に関しては、もう少し目を見開かないといけないなと思いました。
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