今月の名言
「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、
ほめてやらねば人は動かじ。」
BY 山本 五十六
2002年05月 |
山本五十六とは知ってる人が多いとは思いますが、第2次大戦中の連合艦隊司令長官で、かの有名な真珠湾奇襲作戦を敢行したひとです。実際優秀な人間で、日独伊三国同盟を反対しつづけ、陸軍と海軍の対立を緩和した人間と聞いています。
奇襲作戦も、始めは米国との対立に反対を表明していましたが、陸軍との対立を嫌い止むを得ず遂行することになりました。
当時の生産力=軍事力の戦争では日本が米国に勝つ可能性は万に一つもないと感じた五十六は伝統的な戦いではなく、緒戦で奇襲により米国の戦意を喪失させ、早めの外交決着が望ましいとの判断から、かのパールハーバーが遂行されたのでした。(皮肉にもこの作戦は米国の挙国一致を促すことになりましたが・・・)
そんな山本五十六の部下の育て方の信条となったのがこの名言でした。当時の海軍といえば言わばエリート人間の集団。彼らを束ねるためには、自らで示し精神論ではなく現実論で説得する事。軍部にありがちな厳しいだけの指導ではなく、その成果に対するリアクションをすることで自分に人をひきつけることが大切だと言っています。
無理難題を言いつけ自分は机の上にふんぞり返るような人間は、人の上に立つにあるまじき人間だということ、そして自分についてきてもらうためにはその人間に対して親身にならなければならないということを感じました。
小泉首相も空振りする雰囲気の中、理想のリーダー像というのはこ、こういった現実味のある言葉の中にあるのかもしれません。
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