最近の話
2003年6月8日 「海水魚屋」
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海水魚屋とは、ペットショップみたいなもので、取扱商品が海水魚の店のことを言います(私の中では)。
東京に住んでいたころは、結構あっちこっちに海水魚屋さんがあったのですが、今住んでいるところはなかなか見つからないんですよね。
東京では、新宿にある某百貨店にある海水魚屋に良く通っていました。う〜ん、「通う」という表現は今読み返してみて、どうもアッチ系の人間のような臭いがしてきたので「足を運んだことがある」ぐらいに変えておきます。
ここの新宿某海水魚屋は、種類こそ少ないのですが置いてある種類のマニアックさでは結構なレベルの高さだったと思います。ここで初めて見た魚というのも結構ありました。
初めて見たやつの例として、「タツノイトコ」。タツノオトシゴならあってもいいかと思うのですが、何でイトコなの?こんなヤツの需要があるのでしょうか?
他には「なんとかコショウダイ(名前は忘れました)」。コショウダイといえば幼魚・中成魚・成魚で結構見た目が変わってくるのですが、ここの店、ほんとに痒いところに手が届く!各ライフステージごとのヤツがいます。幼魚・成魚セットで¥○○と張り紙がしてありました。♂♀セットは聞いたことがありますが、親子セットって・・・。
レアなものとしては、「カミソリウオ」でしょうか。こんな変哲の無いもの(ある意味ありまくりですが)を商品として売っているのもどうかと思いますが、驚いたのはその値段でした。正確な数字は思い出せませんがたしか\5〜600だったかと。ペアで\1,000くらいで「うわっ、やっす(安)、カミソリウオやっす」と貧乏学生ながら思ったものでした。
海外どころでは「バットフィッシュ」。これってガラパゴスとかのかなり遠いところでの結構稀有な魚ではなかったでしょうか?ほんとにこんなの輸入して大丈夫?とこっちが心配してしまうほど激レアだと思います。でも私的には南の島でご対面したかったなと。こんな新宿のど真ん中でガラス越しに見ることになるとは。。。。なんだかありがたさも半減です。いや激減かな。
私の中で極めつけは「ナヌカザメの卵」でした。これはこの先忘れることはできないと思います。まず、ナヌカザメというサメのマイナーさ。伊豆近海に出現するダイバーなら知ってる人は多いかと思いますが、都心のど真ん中で知ってる人間って結構キモイと思います。あんたはサメマニアかと・・・。
さらに「卵」を商品とするところ。いったいこれを買う人間は何が楽しくて買うのでしょうか?生まれる喜び?いつ生まれるのかも不明。本当に生きてるのかも不明。どんなのが出て来るのかも未知数。卵に最適の水槽環境は、生まれてからのエサは等々疑問はつきません。ハイレベルなオタク商品であることは間違いないと思います。
とまあ、つらつらと昔の記憶をよみがえらせたのですが、ここの店小さいので週代わりで商品が変わってました。ですので、毎週通う・・・足を運ぶのが楽しみでした。無料の水族館(しかも目玉しか置かない)みたいでした。
何でこのような記憶がよみがえったかといいますと、先日たまたま道を歩いていたら海水魚屋に遭遇しまして、中に入っては見たものの「ツノダシ」とか「ミナミハコフグ」とか「ミノカサゴ」とか新宿海水魚屋の足元にも及ばないぐらい私の心をくすぐらないものばかりでしたので、「あぁ、あの頃は良かった」みたいな感じで記憶を読みがえらせた次第です。
ま、普通はこういう店であるべきなんでしょうが、でもやはり中には新宿海水魚屋みたいなコアな店もほしいなと。ただ見つかった途端、その町では私は怪しいお兄さんになるような気がします。 |
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