2003年5月25日　　　「風呂場にて」

私は「寮」と呼ばれるところに住んでいます。風呂は共同ですが毎日業者が清掃に来るし同時に20人ほど入れる大浴場なんで気に入ってます。しかし、最近この風呂場の入り口（脱衣所と浴場の扉）が傾（かし）いできてたんです。 　ガラガラガラと横にスライドさせる扉なんですが、錆びてきていたのかここ1週間ぐらい「ガラガラガラ」というよりも「グギギギギギ」という感じで、早く業者の人なおさないかなと頭の片隅で思いつつも、たいして気にはしてませんでした。その矢先の昨日の昼間、、、 　滞りなくコト（洗ったり・つかったり）を済ませ、浴室から出ようとして扉の取っ手をつかんで横にスライドさせようとした、その刹那 ボキッ！ Σ（￣口￣； 扉はスライドすることなく、取っ手だけが横にスライド！ 唖然とする私（もちろん全裸） 普段から無理な力がかかってて、限界まで来てたのでしょう。その限界が私にヒットしました。 「クロヒゲ危機一髪」でクロヒゲを飛ばしたときの気分です。 さらに困ったことに、この扉、指を引っ掛けるところが無いので、この状態で扉を開けようとするには手の平をベチャっと扉に貼り付けて、摩擦で開けるしか手段が無いんですよね。 しかし、そこは傾いでる扉・・・びくともしません。 手だけが動くのでパントマイムやってるようです。（全裸で） もうひとつ困ったことに、土曜の昼間ということもあったのか、浴室には私1人だけ。脱衣所に人のいる気配も無く、まさに孤島。（しかも全裸） 目一杯あがいたのですが、ほんの数ミリだけ扉がナナメ横に傾くだけで何の解決にもならず、諦めました。人が来るのを待つことにしました。 もう一度湯船につかり、さらにムダに体操とか柔軟とかやりましたよ。 まあ、幸いなことに？その後15分くらいで人が来たので何とか事なきを得たのですが、いやぁ久しぶりに焦りました。全裸で焦ったのは初めてかもしれません。 この「後から来られた方」が、扉の向こう側でも取っ手が外れてスタスタ帰られたり、あるいは浴室に入ってきて私が出る前に扉閉めちゃったらどうしようかと内心ビクビクしてたのですが、その追い討ちだけは避けられました。 特に後者は悲惨ですね。大の男2人が全裸で唖然って・・・考えただけでも笑える。ません。

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