最近の話

  2002年3月17日   「コピー禁止CD」

 先日、どっかの冴えないレコード会社が、なんかアイドルチックな歌手のCD発売に際して、イスラエルかどっか中東の人が開発した技術を駆使して、(CDRとかで)コピーできないCDを販売したんですよ。


 私的には、それなりに金出して買ったCDRドライブが、その役割の半分くらいが無くなりますんで非常に腹立たしい(むかつく)出来事です。


 しかもこのCD、一部の古いオーディオだと再生することさえできないらしいじゃないですか。企業側の利益を守るためだけに顧客のことを全く考えてない、非常にあるまじき対応だと思います。


 どこかで聞いた話によると、今の日本の法律では、「個人が楽しむ分には複製は違法にはならない」らしいです(ココ法律に詳しい方教えてください)
 ということは、企業が一個人の楽しみを奪い去ったと思ってしまうのは私だけでしょうか?


 だいたい根源的に原因になっているのは、コピーしてネット上にそれをばら撒いている人達なんですよね。


 しかし人間誰しも無料で(音楽とかが)手に入ることに越したことはないと考えるのは当たり前ですよね。ですから、ネットを通した違法な音楽配信がこんなにも爆発的に増えましたし、ナップスターのように微妙な解釈でくぐりぬけたヤツもいました。


 ところが、そういった違法ネット配信しているような奴らなんて、ITの申し子みたいな奴らばっかでしょうから、絶対にこのコピーできないCDでもコピーできる何かを(マジで)すぐに作り出すに決まっています


 要するにイタチゴッコのスパイラルに突入しちゃってるワケなんですよ。そうなると、最も被害受けるのは私のような中途半端に首突っ込んでる素人なんですよね(オーディオ買い直したり、CDRに無駄な投資してしまったりが今後現実問題発生するかもしれません)。イタチゴッコならぬ痛イゴッコ(何が「ごっこ」なのかわからんが…)。



 で、ですね、私の考えですと、こんだけネットが発達しちゃってるんだから、違法配信を排除すると言うことは無理だろうと言うことです。例え、取締りを強化しても、その取締りにかける費用とそこから得られる対価を考えると、あまりにもパフォーマンスは低すぎるでしょう。なんてたってワールドワイドですからね。


 ということはですよ、こと音楽業界に関して言えば、

作品を創出して、製品にして、その著作権利だけでメシを食っていこうとするビジネスモデル自体が、このネット社会においてはもうほとんど限界にきてるんではないか?

というように考えてしまいます。



 例えば、音楽はある程度(シングル+α)はネット上において、その他はライブで披露。ライブで稼ぐ(クラシックのように)。また、その音楽を置いてるページに広告を置いて、その広告収入を原資にしていくといった、新しい活動を次々打っていかないと、古い利得に縛られて(実際著作権の収入は相当おいしいですからね)しまいには腐敗した産業になってしまうといったことにならなければと思います。


 とりあえず、こんなCD出るのはこいつだけにしてほしいものです。

         
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