最近の話

  2002年2月10日   「似たもの」

 世の中には結構似たものがあります。ましてや、その土地に住んでいないと間違えてしまうのも無理ないことです。


 たとえば、東京。渋谷にある待ち合わせ場所としても有名な「ハチ公」。

 ところがこれ、関東近辺に一度も来た事の無い人間にとって見れば,実際にハチ公の像がどんなものか良く知りません。

 間違えて、上野の西郷さんの像に行ってしまい、
「これがハチ公か〜!でも実際、ハチ公そのものより御主人のほうが目立ってるんだね。ところで、あのカップクのいい御主人どっかでみたことあるなあ」
と会話し、田舎者を露呈してしまうこともしまう事もしばしば・・・・・・


 こんな話を聞いて
「うっわ、馬鹿だな〜こいつ。恥ずかしい〜」
と私は思っていました。




 しかし、つい先日神戸のルミナリエというところに行きまして、「阪神大震災の復興を祈って」という感じの場所で、関西地方では結構有名らしいのですが、私は今まで聞いたことも口にしたことも無い場所でした。


 そういう過程がありまして、悲劇は起こりました。


 そう、たまたま私がルミナリエにいたその時に、某友人Yから携帯に電話がかかってきました。


Y「今どこにいるん?」
私「今ね〜ミリオネアに来てるんだよ」 <結構大きな声で
       (↑これクイズ番組だよ、自分)
Y「え、マジ?じゃあ、ミノさん(みのもんた)とか近くにいるん?」
私「は?なに寝ぼけた事言ってるんだよ。いるわけね〜じゃん、そんなの」
        (↑寝ぼけてるのはあんたです)

しばらく会話がかみ合わないまま、終わりを告げる。

私「ほんじゃあね」
ガチャ。



その数秒後、私の会話を聞いていたヤツがボソッと言ってくれました。

「ここミリオネアじゃなくて、ルミナリエ・・・」



私「………げっ!



 その後、周りからクスクスと笑われている自分がいるのに気づくまでそう時間はかかりませんでした。



「うっわ、馬鹿だな〜こいつ。恥ずかしい〜」

この言葉は私のためにあったのでしょうか?


         
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