今月は迷言

「捕虜の映像を流すことはジュネーブ条約に違反している」
BY ラムズフェルド
2003年4月
 いやはや、イラク政権はもう瀕死の状態になりましたが、アメリカは仮にも戦争を起こしたわけです。争って、破壊して、殺しあって、どちらが主導権を握るかの野性的な行為を行ったわけだと思うのです。
 戦場にいない私なんかが言えたことではないと思うのですが、正義と自由のための戦いと言っても戦ってるモノにとっては自らが正義であると確信してるのだと思います。まあ、だから闘うのでしょうけれども。

 で、そういった戦争の場に、人が生きる死ぬの瀬戸際に「条約」を持ち出すのは相当バカげてるなと思いました。この方の発言ひとつひとつ取っても、首を傾げたくなることが多いです。自分の世界だけしか見てなくて、どこか神経が麻痺してるのではないでしょうか?
 戦争をK-1か何かとお間違えになられてるのではないかと。

 戦争をしかけられた方も、仕掛けた方も必死で自分の正義を主張しようとあらゆる手段を講じていると思うのですが、その手段の中に「条約」を建前に相手を非難するという稚拙な行動を見ていると、単なるパワーゲームのような気がして、アメリカの行為にはじめから疑念があるのに、ますます猜疑心が強くならざるを得ません。


 最後に付け加えると、そんな戦争のあり方自体を取り決める条約ってのもおかしな話だと思います。根本的に戦争を肯定しているわけですからね。


         
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