今月の名言
「戦って勝つは下策 戦わずに勝つが上策」
BY 孫子
2002年01月 |
「太公望」・「諸葛亮」とならび、あまりにも有名な中国春秋戦国時代(いまから2500年ほど前)の軍師「孫子」。まちがっても「尊師」ではありませんよ。
この孫子という人はですね、晩年自分の戦争上でのセオリーを「孫子の兵法」という形でまとめ上げまして、この名言はその中のひとつであります。このセオリーというやつがですね、なにも実際の戦争だけでなく、様々な場面で役に立つと言うことで、世界数々の企業のトップなんかも座右の書にしているくらいの本なんです。
その書の中でも、大セオリーとしているのが、この名言なんですね。自らの体力を減らして勝つよりも、自身は傷つくことなく勝つことが最上としています。
「そんなうまい話があるもんか」と言う感じもしますが、例えば企業で言うと、価格を下げてシェアを増やすよりライバルを買収してシェアを増やす、のようなことを目指せと言ってるのです(あくまで簡単な例ですが)。
兵法書なんていうと、戦争マニアが好むような本のように思えますが、このへんの優れた兵法書というのは基本的にセオリーを誰にでもわかりやすく述べてますので、いろいろと参考にもなり、考えさせられるものがあります。
学生時分、「孫子」と「六韜・三略」の原文付き訳本を一通り読んだのですが、即実践できるものなんてほとんどありませんでした。しかし、一種の教えとしては興味深い本だと思いました。
学生当時、その本は値段が高くて、図書館で借りるのがイッパイイッパイでしたが、少し余裕ができたらこの2冊は手元においておきたい本だと思います。
|
目次へ 戻る 次へ
|