第2回 大深度ダイブについて

第2回は大深度ダイブについてです。

 水深についてのことは、表ぐらで自分なりの見解を述べてますので、こちらをご覧ください。

 で、大深度ダイブについてなんですが、私なりに本音で語ろうと思います。
幾分酔っているため、多少攻撃的なところもありますが、ご容赦ください。


 深場のダイビングについて、私の思うところは、表ぐらで書いてるとおり、知識と経験と体調さえクリアできれば、必ずや対処できるものだと本音でも思っています。(もちろん限度はありますよ)
 様々なダイビングショップでも、これらの条件が整っている人に対して大深度ダイブ(50m級)をやっているところも多いです(さすがに一見様にはやってないと思いますが・・・)。 さらに、ケーブダイビングのように、精神力を鍛えるためにあえて魚などを見ようとせず、暗い洞窟の中をライトひとつで深く深く攻めるというコンセプトを持ったものさえあります。

 しかし大深度ダイブとは危険性も高く、あらゆるスポーツの中で最も危険度の高いスキューバダイビングにおいて、死ぬ原因の一つに「無謀にも大深度を攻めすぎた」というものがあるのもたしかです。いわゆる無茶というものです。
 しかし大深度を攻めすぎたことによって不幸にも亡くなったこの人たちは、私から言わせれば、上記の3つの条件を軽視した人たちではないかと思います。この3つの条件が備わっていなかったのであればそれは自業自得というものです。(つまり亡くなるべくして亡くなったということ)
 もし、3つの条件が備わった人であったというのなら、なおさらこの人たちには悔いる権利は全くありません。 なぜなら、危険を冒しているということを認知しており、それに対処できる条件が整ったと考えたからです。正しい知識が備わっているからです。


 このように色々道のりは険しいですが、

 それでも、私のようなダイバーは、綺麗な魚がいるし未知の世界が待っているからこそ、深場に行きたいと思うのです。





 私の信頼の置けるダイバーM君に紹介してもらったホームページを見ると

「深場を攻めることがかっこいいという認識は間違いです。麻薬をかっこいいといっているものです」

という言葉があります。

 私はこの考えには、はっきり言って全く同意できません
 麻薬は「逃げ」でありますが、大深度ダイビングは「逃げ」ではありません。「挑戦」とさえ私は思っています。そして、深場に行って帰ってこれた人を見るとその人のことを「かっこいい」と思います。尊敬もします。うらやましいと思います。だから自分が達成できた時には満足感に浸り、自慢もします。
 その証拠に、ジャック・マイヨールやウンベルト・ペリツァーリがどれだけの賞賛を浴びているかということを考えれば、それは一目瞭然です。



「深場は危険だからやめよう」「かっこよくないよ」というのは、私から言わせれば、

チキン野郎の奇麗言・正論でしか自分を守れないやつの戯言

としか受け取れません。



 もちろん私は、大深度ダイブを人に強要することは一切しません。
 しかし、大深度ダイブが危険だからといって、「やばさ」を煽るだけことはなおさらしません
 むしろ、3つの条件を備えてもらって、薦めたいぐらいです。
 なぜなら、深場は私にとってはとっても魅力的な世界だったのですから、自分を否定するようなことはしたくはないからです。



 もし、私の話に影響されて大深度ダイブで亡くなったとしても、私の知ったこっちゃありません。
 そして、そのことについて「私を無責任なヤツ」と思うのはお門違いです。なぜなら、「3つの条件備わっていれば」と私は何度も断っているからです。


 ダイビングをすること自体表ぐらでも書いてるように自己責任なんです。もしそれでも無責任なヤツ呼ばわりするのであれば、あらゆるスポーツの中で最も死亡率の高いスキューバダイビングというスポーツを勧めている全ての人間が「無責任なヤツ」ということになると思います。


 将来的に大深度ダイブが、一部の人たちの間で思われているようにただ危険というだけでなく、ただしい対処法が世間的に広がって認知されるようになることを願って止みません。



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